推論に推論をかさねる

レム睡眠の評価について、科学のことばで論じるには、専門家はもっと慎重でなければなるまい。

いまたいせつなのは、論争よりもむしろ、独創的な方法で実験をこころみ、実証性のあるデータにもとついて、論理を構成することだ。

生体のしめす現象には、ながい進化の歴史にみがかれた合目的性のたかいものが多い。

その謎を、先入観なしに、謙虚にさぐることこそ、夢のあるしごとだ。

ともあれ、レム睡眠が系統発生のうえでもふるい眠りであり、それだけに融通のきかない点が多い、ということでは、現代の睡眠研究者の見かたは一致してきたように思われる。

このことはつぎの事実から立証できる。

第一に、羽毛 布団でのレム睡眠を調節する神経中枢は、比較的下位の延髄から中脳の橋とよばれる部位に局在している。

いっぽう、ノンレム睡眠をつかさどる脳の中枢は、もうすこし下位の脳部位に存在している。

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