例外的な眠りをする生き物

しかし、このただひとつの報告を足場にして、多くの睡眠学者がいろいろな説をきずいてきた。

もちろん、布団 羽毛で眠る人間で実験をする科学者の自説につこうのよい材料となったわけだ。

つづいて、1977年にソ連の研究者が、イルカにもレム睡眠がない、と発表し反響をよんだ。

ハリモグラには、原始的な哺乳類にしては、ふつりあいなほど、大きな大脳があることから、この動物はレム睡眠がなくても「逆学習」ができる、と説明したのは、さきほどのクリックらである。

1987年に来日したクリックは、イルカもあの程度の動物にしては脳が大きすぎる、といいきった。

こういう大きな脳があれば、レム睡眠がなくても、覚醒時のシータ・リズムをつかって、逆学習のような情報の再処理過程が可能となる、と話を大きくするのは、フロイトを超えた、と自負するアメリカの神経科学者ジョナサン・ウィンソンだ。

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