« 2011年02月 | メイン | 2011年04月 »

2011年03月 アーカイブ

正常な睡眠時間はどのくらい?

体質的な個人差があるため、一概に何時間眠ればいいという基準はありません。


要は、日中すっきりと起きていられて、疲労感がなくさわやかに過ごすことができれば、それがその人にとっての適切な睡眠時間といえます。


日本在住成人の調査では、睡眠が充足していると答えた人では、6~7時間がもっとも多く、次いで7~8時間となっています。


一方、睡眠が充足していないと答えた人では5~6時間がもっとも多く、次いで6~7時間です。


つまり、成人の場合、およそ7時間が睡眠充足の目安になり、6時間を割ると睡眠不足を感じる、ということができます。


個人に必要とされる睡眠時間にはおよその目安がありますが、きちんと羽毛 布団で熟睡できる時間は、何時間眠ろうという意志や意気込みで決まるわけでなく、脳の睡眠中枢が、意識しないところで調節しています。


睡眠時間の短い日が続くと、それを補うため脳の睡眠中枢は長い睡眠を要求するようになります。


人間でも、日の長さと関係し秋から冬にかけて睡眠が長くなり、春から夏にかけて短くなることがわかっています。


これは、クマなどが、秋から冬にかけてたくさん食べ、冬眠するのとよく似た機構が人間にもあるためと考えられています。

透析中の患者さんに不眠が多いのはなぜ?

腎不全透析の患者さんには不眠が多いのです。


60%以上の透析患者さんが睡眠薬を服用しています。


原因は次のようなものがあります。


それぞれの特性に応じた対応を図るべきです。


まずは透析による不均衡症候群の可能性について。


不均衡症候群とは、透析に伴う急激な循環血漿量の変化や電解質の変化などによって、身体的不調を生じることです。


不均衡症候群では、不眠を来しやすいのです。


この場合には、透析夜の方が非透析夜よりも症状が明らかに悪く、透析効率がよくなって安定すると、不眠も改善します。


また、寝具を布団 羽毛にすることなども効果があるようですね。


透析による心理的ストレス

むずむず脚症候群の下肢のむずむず感を中心とする不快な感覚症状は寝つきを悪くし、周期性四肢運動障害でみられる睡眠中の下肢を主体とした不随意運動は中途覚醒の原因になります。


むずむず脚症候群と周期性四肢運動障害は透析患者に多くみられ、透析中の不眠原因の1/3以上を占めていると考えられています。


これらに対する適切な治療が必要です。


そして透析による心理的ストレス、精神機能の変化。


腎機能の低下に対する不安、透析を続けなければ生きていけないというストレス、長期の旅行に行けないなどの社会的ハンディキャップなどが重なって、心理的な疲弊・うつ状態、不安状態を形成し、これが不眠の原因になっている場合があります。


この場合には、家族・治療スタッフが協力して心理的サポートを図るべきです。


最近では減りましたが、透析物質の脳への影響によって生じる脳障害(透析脳症)の初期症状が不眠で始まることもあります。


そして透析スケジュールによる、生活リズムへの影響。


週に数回、長時間透析中に臥床するため、この間に仮眠をとりすぎて生活のリズムがずれてしまう場合も少なくないのです。


羽毛 ふとんでの30分以上の仮眠は、夜間の入眠不良をもたらすことが多いので、避けるべきです。

About

2011年03月にブログ「睡眠と生理学」に投稿されたすべてのエントリです。新しい順に並んでいます。

前のアーカイブは2011年02月です。

次のアーカイブは2011年04月です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

管理人のお気に入り

リンクスペース